きみが教えてくれた夏
第2章:水遊び
暑い。
また最高気温を更新したんじゃないだろうか…。
足早にしたつもりの歩みもだんだんとゆっくりになっていく。
夏は暑いことは分かっている。
分かってはいるが。
やっぱり耐え難いものだ。
「やっぱり外で待ち合わせなんてするもんじゃないよ〜…」
約束の場所に向かうものの、海音は本当に現れるのだろうか。
なにせ昨日、出会ったばかりなのだ。
私は海音のことをよく知らない。
知っているのは名前と笑顔が太陽みたいに眩しいということぐらいだ。
きっと海音も私のことをよく知らない。
だからこそまだ信頼性には欠ける。
だけど私は疑わずに暑い暑いと愚痴を零しながらも約束の場所へと歩みを進める。
嫌いなはずの炎天下をなぜ、今、こうして歩いているか自分でもよく分からない。
また最高気温を更新したんじゃないだろうか…。
足早にしたつもりの歩みもだんだんとゆっくりになっていく。
夏は暑いことは分かっている。
分かってはいるが。
やっぱり耐え難いものだ。
「やっぱり外で待ち合わせなんてするもんじゃないよ〜…」
約束の場所に向かうものの、海音は本当に現れるのだろうか。
なにせ昨日、出会ったばかりなのだ。
私は海音のことをよく知らない。
知っているのは名前と笑顔が太陽みたいに眩しいということぐらいだ。
きっと海音も私のことをよく知らない。
だからこそまだ信頼性には欠ける。
だけど私は疑わずに暑い暑いと愚痴を零しながらも約束の場所へと歩みを進める。
嫌いなはずの炎天下をなぜ、今、こうして歩いているか自分でもよく分からない。