きみが教えてくれた夏

そう、私は今、おばあちゃんの家に泊まっている。


理由は母が仕事で忙しく家事全般をする時間が無いためだ。　


私だってもう高校一年生だ。
家事ぐらいやろうと思えば出来る。
だけど母は「未来には任せられないわ」そう言ってあっさりと否定されてしまった。


母はどうしてこうも私のことを信用してくれないのだろうか？
高校一年生とはまだ子供なんだろうか？


なら、どこからが大人なんだろうか。
私にはまだ分からない。
と、いうことはまだ子供なのかも知れない。



「未来ちゃん、そんなに暑いならお外へでもお散歩に行くといいよ」



おばあちゃんが涼しそうな顔をして言った。


こんな暑い中散歩に行くだぁ…！？
ふざけてる。
ふざけてるよね、おばあちゃん。