きみが教えてくれた夏
「そうかぁ」



って。
何度か頷いてくれて。



「嬉しいってことは本当だよ!」



念の為、もう一度言っておく。
そしたら笑ってくれて。
海音は本当によく笑う人だと思う。
私たちを囲むひまわりの花のように。



「さてと、今日は帰るとするかぁ?」



ちょうど辺りもオレンジ色に染まりだした。
海音は周りもちゃんと見てるんだなぁって思ったりして。



「そうだね。帰ろっか」



海音に頷くと自転車へと二人仲良く影を並べて戻る。
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