かりそめ
一章 欠落した心
キャピキャピしてるカップルを見る度思うんだけど、恋って何?
○○くんに恋しちゃったー!とか言うけどさ、どうしてそれが恋だってわかるの?なんか感じるの?ビビビって。
かっこいい!とかならわかるよ?でも付き合いたいとも思わないし、私これでも16歳の高校一年生ですがいまだに恋しちゃった!っていう瞬間こないんですけど。
なにをどうしたら恋っ――――
?「ねぇ聞いてる!?もしもーし!?」
「うへぇ?聞いてますけど?」
?「いやいやいや絶対聞いてなかったで しょ!もう一回言うけどさー」
いけないけない、考え事をしてしまっていたようだ。
周りを見ると既にクラスの人達は帰って教室には私と文実ちゃんしかいなかった。
文実「もー!聞く気ないならいいよ!楓のバ カ!おたんこなす!」
楓「聞いてるってば〜。それで?恋したんだっけ?」
文実「そうなの!サッカー部の副キャプテン!」
楓「ほうほう、知らん」
全く知らぬ。サッカー部はわかるが副キャプテンともなると…うーむ…
文実「えええ!知らないの!?サッカー部のキャプテンと副キャプテンすっごいイケメンでモテモテの人気者なんだよ!」
楓「しゃべったことあるの?」
文実「ん?ないよ?」
楓「は!?」
ちょっとまって!喋ったこともない人に恋するか!?見た目判断!?その恋実るか!?
というのは文実ちゃんに失礼なのでもちろん言わない。
キーン コーン カーン コーン――――
時計を見ると針は6時をさしていた。
窓の向こうはキレイなオレンジ色の空が消えかかり薄暗くなっていた。
文実「ありゃ!もうこんな時間!帰ろっか」
楓 「そうだねー。あんまり遅いと親がうるさいし。」
よいしょと椅子から立ち上がり1の5と書かれた教室を出た。
帰り道、文実ちゃんと一緒に帰っていると突然文実ちゃんがあえてかすれた声でキャーッ!と叫んだ。声がかすれてたのは周りの目が怖いからだろう。叫んだら周りの人の視線が怖くてかすれちゃうよね。
文実「楓!!楓!!見て見て見て!!!」
私の腕を思いっきり握って思いっきり揺らす文実ちゃん。「いでででででで」と言いながら顔を歪めるがそんな事もおかまいなしで文実ちゃんはキラキラと輝かすその目線の先を指さした。
文実「あれだよ楓!!さっき言ってた副キャプテン!!」
楓「あーあの人?」
坂を下った先には見るからにめっちゃサッカーやってますけどって感じの服を着た副キャプテンとその後輩らしき人が歩いていた。
前髪はほど良い長さでうっすら茶髪のサラサラな髪の毛だった。なんだろう、パッと見て思ったことは、
楓「ナルシストなオーラがモンモンでてるね」
文実「楓!失礼だよ!そういうのはクールって言うんだよ!!あぁどうしよ話しかけてこようかなぁあはあはあはあは」
おどおどしてるのか壊れているのか良く分からない事をブツブツ言いながら私の周りをうろつく文実ちゃん。
文実「楓がいるし、なんかいける気がする」
楓「え、なにその楓ちゃんも一緒に行くよねみたいな言い方」
文実「行こう!!」
楓「え、ちょ、むりむり!」
私の言葉も無視し文実ちゃんは私の手を握るとサッカー部の副キャプテンに向かって走った。
○○くんに恋しちゃったー!とか言うけどさ、どうしてそれが恋だってわかるの?なんか感じるの?ビビビって。
かっこいい!とかならわかるよ?でも付き合いたいとも思わないし、私これでも16歳の高校一年生ですがいまだに恋しちゃった!っていう瞬間こないんですけど。
なにをどうしたら恋っ――――
?「ねぇ聞いてる!?もしもーし!?」
「うへぇ?聞いてますけど?」
?「いやいやいや絶対聞いてなかったで しょ!もう一回言うけどさー」
いけないけない、考え事をしてしまっていたようだ。
周りを見ると既にクラスの人達は帰って教室には私と文実ちゃんしかいなかった。
文実「もー!聞く気ないならいいよ!楓のバ カ!おたんこなす!」
楓「聞いてるってば〜。それで?恋したんだっけ?」
文実「そうなの!サッカー部の副キャプテン!」
楓「ほうほう、知らん」
全く知らぬ。サッカー部はわかるが副キャプテンともなると…うーむ…
文実「えええ!知らないの!?サッカー部のキャプテンと副キャプテンすっごいイケメンでモテモテの人気者なんだよ!」
楓「しゃべったことあるの?」
文実「ん?ないよ?」
楓「は!?」
ちょっとまって!喋ったこともない人に恋するか!?見た目判断!?その恋実るか!?
というのは文実ちゃんに失礼なのでもちろん言わない。
キーン コーン カーン コーン――――
時計を見ると針は6時をさしていた。
窓の向こうはキレイなオレンジ色の空が消えかかり薄暗くなっていた。
文実「ありゃ!もうこんな時間!帰ろっか」
楓 「そうだねー。あんまり遅いと親がうるさいし。」
よいしょと椅子から立ち上がり1の5と書かれた教室を出た。
帰り道、文実ちゃんと一緒に帰っていると突然文実ちゃんがあえてかすれた声でキャーッ!と叫んだ。声がかすれてたのは周りの目が怖いからだろう。叫んだら周りの人の視線が怖くてかすれちゃうよね。
文実「楓!!楓!!見て見て見て!!!」
私の腕を思いっきり握って思いっきり揺らす文実ちゃん。「いでででででで」と言いながら顔を歪めるがそんな事もおかまいなしで文実ちゃんはキラキラと輝かすその目線の先を指さした。
文実「あれだよ楓!!さっき言ってた副キャプテン!!」
楓「あーあの人?」
坂を下った先には見るからにめっちゃサッカーやってますけどって感じの服を着た副キャプテンとその後輩らしき人が歩いていた。
前髪はほど良い長さでうっすら茶髪のサラサラな髪の毛だった。なんだろう、パッと見て思ったことは、
楓「ナルシストなオーラがモンモンでてるね」
文実「楓!失礼だよ!そういうのはクールって言うんだよ!!あぁどうしよ話しかけてこようかなぁあはあはあはあは」
おどおどしてるのか壊れているのか良く分からない事をブツブツ言いながら私の周りをうろつく文実ちゃん。
文実「楓がいるし、なんかいける気がする」
楓「え、なにその楓ちゃんも一緒に行くよねみたいな言い方」
文実「行こう!!」
楓「え、ちょ、むりむり!」
私の言葉も無視し文実ちゃんは私の手を握るとサッカー部の副キャプテンに向かって走った。