かりそめ
二章
朝に弱い私は昨日のことがあって今日は一段と眠い。
寝坊してしまうのではないかと不安だったが珍しく母が起こしてくれたのだ。
母「楓っ!!!起きて!!!人がまってるわよ!!!」
楓「なんで今日は起こしてくれるのさぁ。別に文実ちゃんが待ってくれるのはいつものことじゃん…今ちょっと忙しい…の…」
大きなあくびをして夢の世界へ戻る瞬間、
母「文実ちゃんじゃないの!!男の子が待ってるのよ!!」
という母の爆弾発言により一気に現実へと戻された。
楓「はぁ!?」
ベッドから起き上がりバッとカーテンを開けて窓をのぞき込むと母の言ったとおり家の前に男の人が立っていた。おなじ高校だな。こんな空気みたいなやつの家をたずねてくるなんて珍しいやつもいるもんだな。
男の人は私の視線に気がつくと手を振ってきた。その笑顔を見た瞬間悪寒が全身を駆け巡る。
そう、その男の人は悠貴だった。
楓「なんでいるの」
私は完全におこだった。ご飯食べてる時の母の質問攻めときたらもう疲れたのなんの…。
悠貴「いいじゃんいいじゃんオレの勝手だろ?」
楓「意味わかんない!」
悠貴「今日朝練なかったしー♪」
楓「知らねーよ」
悠貴「それにー♪たまったま家の前通ったから♪」
楓「いやいやいや絶対方向違うよね!?てかなんで知ってるの!?」
悠貴「当たり前じゃん!彼女の家くらい知ってるよ!」
楓「え?今なんて…?」
悠貴「今日朝練なかったしー♪」
楓「さかのぼり過ぎ!!」
悠貴「当たり前じゃん!彼女の家くらい知ってるよ!」
楓「は?」
呆れを通り越して白目になった。
楓「はぁぁぁぁぁ!?」
悠貴「お前いつもそのリアクションだな」
楓「ありえない!?昨日言ったよね!?嫌だよ!?」
悠貴「もう遅いよ楓ちゃん♡」
白目を通り越してドン引き。
にしてもコイツいちいちイラつくなぁ。なんなの?神様のミステイクで生まれてきたよね?「見た目カンペキ!あとは中身〜っ♪」と言ったら誤って変なものを入れてしまってなんやかんや組み合わせてごまかそうとした失敗作だよなコイツ。
悠貴「なんか失礼なこと考えてない?」
楓「ん?そんなことないよ?」
こやつやるのぅ。
悠貴「あ。あの子誰だっけ?文実ちゃんだっけ?」
楓「え、うそ!?」
どうしようこの状況どう説明したらいいの!?
文実「おっはよー楓!今日もいい天気―――」
にこやかに笑ってこっちに手を振っていた文実ちゃんが止まった。時が止まったのか?
はっ!?もしやこれは夢なのか!?ありえる夢なら充分ありえる!
悠貴をバッと見たがこちらを見て「楓可愛いね」と言ってきたので夢ではないことが判明した。(ついでに睨む)
文実「ええええええええええええ!!??」
案の定文実ちゃんはスーパー驚いた顔でこちらに走ってきた。
文実「え!やだ!悠貴先輩がなんでいるの!?」
ほんとそれ思う。もう逃げていいかな?私の脳内コマンドは逃げるを選ぶ気満々なんだが。
悠貴「おはよう文実ちゃん。楓ちゃんと少し話してただけだよ。」
騙されないで文実ちゃん!!コイツは究極
のドS変態野郎だ!!
文実「名前覚えててくれたんですねっ…!」
やばい!文実ちゃん!!惑わされてはだめ!!脳内コマンドの逃げる押していい!?押していいかな!?
文実「ところでなんの話をしてたんですか?」
悠貴「えとね、楓ちゃんと僕が―――」
悠貴がとんでもないことを言おうとしたのを瞬時に理解し脳内コマンドの逃げるを選択した。
楓「文実ちゃん遅刻するよ先生に反省文書かされるよ成績落ちるよだから早く行こっ!!!」
文実「え!ちょっと楓!?わわっ」
とにかく悪いことをを叫んで文実ちゃんと逃げ去る私。
寝坊してしまうのではないかと不安だったが珍しく母が起こしてくれたのだ。
母「楓っ!!!起きて!!!人がまってるわよ!!!」
楓「なんで今日は起こしてくれるのさぁ。別に文実ちゃんが待ってくれるのはいつものことじゃん…今ちょっと忙しい…の…」
大きなあくびをして夢の世界へ戻る瞬間、
母「文実ちゃんじゃないの!!男の子が待ってるのよ!!」
という母の爆弾発言により一気に現実へと戻された。
楓「はぁ!?」
ベッドから起き上がりバッとカーテンを開けて窓をのぞき込むと母の言ったとおり家の前に男の人が立っていた。おなじ高校だな。こんな空気みたいなやつの家をたずねてくるなんて珍しいやつもいるもんだな。
男の人は私の視線に気がつくと手を振ってきた。その笑顔を見た瞬間悪寒が全身を駆け巡る。
そう、その男の人は悠貴だった。
楓「なんでいるの」
私は完全におこだった。ご飯食べてる時の母の質問攻めときたらもう疲れたのなんの…。
悠貴「いいじゃんいいじゃんオレの勝手だろ?」
楓「意味わかんない!」
悠貴「今日朝練なかったしー♪」
楓「知らねーよ」
悠貴「それにー♪たまったま家の前通ったから♪」
楓「いやいやいや絶対方向違うよね!?てかなんで知ってるの!?」
悠貴「当たり前じゃん!彼女の家くらい知ってるよ!」
楓「え?今なんて…?」
悠貴「今日朝練なかったしー♪」
楓「さかのぼり過ぎ!!」
悠貴「当たり前じゃん!彼女の家くらい知ってるよ!」
楓「は?」
呆れを通り越して白目になった。
楓「はぁぁぁぁぁ!?」
悠貴「お前いつもそのリアクションだな」
楓「ありえない!?昨日言ったよね!?嫌だよ!?」
悠貴「もう遅いよ楓ちゃん♡」
白目を通り越してドン引き。
にしてもコイツいちいちイラつくなぁ。なんなの?神様のミステイクで生まれてきたよね?「見た目カンペキ!あとは中身〜っ♪」と言ったら誤って変なものを入れてしまってなんやかんや組み合わせてごまかそうとした失敗作だよなコイツ。
悠貴「なんか失礼なこと考えてない?」
楓「ん?そんなことないよ?」
こやつやるのぅ。
悠貴「あ。あの子誰だっけ?文実ちゃんだっけ?」
楓「え、うそ!?」
どうしようこの状況どう説明したらいいの!?
文実「おっはよー楓!今日もいい天気―――」
にこやかに笑ってこっちに手を振っていた文実ちゃんが止まった。時が止まったのか?
はっ!?もしやこれは夢なのか!?ありえる夢なら充分ありえる!
悠貴をバッと見たがこちらを見て「楓可愛いね」と言ってきたので夢ではないことが判明した。(ついでに睨む)
文実「ええええええええええええ!!??」
案の定文実ちゃんはスーパー驚いた顔でこちらに走ってきた。
文実「え!やだ!悠貴先輩がなんでいるの!?」
ほんとそれ思う。もう逃げていいかな?私の脳内コマンドは逃げるを選ぶ気満々なんだが。
悠貴「おはよう文実ちゃん。楓ちゃんと少し話してただけだよ。」
騙されないで文実ちゃん!!コイツは究極
のドS変態野郎だ!!
文実「名前覚えててくれたんですねっ…!」
やばい!文実ちゃん!!惑わされてはだめ!!脳内コマンドの逃げる押していい!?押していいかな!?
文実「ところでなんの話をしてたんですか?」
悠貴「えとね、楓ちゃんと僕が―――」
悠貴がとんでもないことを言おうとしたのを瞬時に理解し脳内コマンドの逃げるを選択した。
楓「文実ちゃん遅刻するよ先生に反省文書かされるよ成績落ちるよだから早く行こっ!!!」
文実「え!ちょっと楓!?わわっ」
とにかく悪いことをを叫んで文実ちゃんと逃げ去る私。