続・祈りのいらない世界で
「ちょっと!!あんた一応病人なんだから大人しくしてなさいよ!!」
カンナとケンがイノリを宥めていると、キヨが大声で泣き出した。
心配してくれたらしいフウがキヨの足に絡みつく。
「うぁぁぁん!!!!バカイノリっ!!アホっ…ハゲっ…つり目…寝癖ぇ〜…」
「…おい。泣きながらちゃっかりけなしてんじゃねぇよ」
「だって…会社から連絡が来た時、イノリ死んじゃったのかと思ったんだもん。
…私、やだよ。イノリに甘えられないのも、頭撫でて貰えないのも、イノリの変な匂いが嗅げないのも、ムカつく憎まれ口が聞けないのも…ライオンみたいな寝癖をつけた頭を見れなくなるのも嫌だ!!!!
イノリが隣りにいないのはイヤっ…」
「…喜んでいいのか悪いのかわからねぇ言葉だな。
大丈夫、死なないよ。美月の腹ん中にいるガキの顔見るまではな」
「それじゃ短いよ」
「…じゃあ、孫の顔見るまではにしとくか」
イノリが悪戯な笑みをキヨに向けるとキヨはイノリに抱きついた。
カンナとケンがイノリを宥めていると、キヨが大声で泣き出した。
心配してくれたらしいフウがキヨの足に絡みつく。
「うぁぁぁん!!!!バカイノリっ!!アホっ…ハゲっ…つり目…寝癖ぇ〜…」
「…おい。泣きながらちゃっかりけなしてんじゃねぇよ」
「だって…会社から連絡が来た時、イノリ死んじゃったのかと思ったんだもん。
…私、やだよ。イノリに甘えられないのも、頭撫でて貰えないのも、イノリの変な匂いが嗅げないのも、ムカつく憎まれ口が聞けないのも…ライオンみたいな寝癖をつけた頭を見れなくなるのも嫌だ!!!!
イノリが隣りにいないのはイヤっ…」
「…喜んでいいのか悪いのかわからねぇ言葉だな。
大丈夫、死なないよ。美月の腹ん中にいるガキの顔見るまではな」
「それじゃ短いよ」
「…じゃあ、孫の顔見るまではにしとくか」
イノリが悪戯な笑みをキヨに向けるとキヨはイノリに抱きついた。