続・祈りのいらない世界で
まだ夕方だというのに空は暗い。
夕立が来そうな程、生ぬるい風が強く吹き雨雲を呼んでいる。
「ないっ…!!どこに落としちゃったのかな」
キヨはカゼのお墓の周りをキョロキョロと見渡しながらネックレスを探す。
すると遠雷が聞こえ、空から土砂降りの雨が降ってきた。
雷の音は段々と近づいてくる。
「美月っ!!雷鳴ってて危ねぇから帰るぞ!!雨が止んだらまた探しにこよう」
「やだやだっ!!」
「ここは避雷針があっから危ねぇんだよ。お前墓場で死ぬつもりか!?」
ずぶ濡れになった2人が言い合っていると、物凄い雷鳴と共に空が光った。
「美月っ!!」
「きゃああああ!!!!」
雷はキヨの近くに立っている避雷針に落ちた。
「…っ!!イ…ノリ?」
キヨが目を開くと、イノリがキヨを庇う体勢で2人は地面に倒れていた。
「いっ…てぇ〜」
イノリは倒れた衝撃で墓石に額をぶつけたらしく、頭から血を流していた。
夕立が来そうな程、生ぬるい風が強く吹き雨雲を呼んでいる。
「ないっ…!!どこに落としちゃったのかな」
キヨはカゼのお墓の周りをキョロキョロと見渡しながらネックレスを探す。
すると遠雷が聞こえ、空から土砂降りの雨が降ってきた。
雷の音は段々と近づいてくる。
「美月っ!!雷鳴ってて危ねぇから帰るぞ!!雨が止んだらまた探しにこよう」
「やだやだっ!!」
「ここは避雷針があっから危ねぇんだよ。お前墓場で死ぬつもりか!?」
ずぶ濡れになった2人が言い合っていると、物凄い雷鳴と共に空が光った。
「美月っ!!」
「きゃああああ!!!!」
雷はキヨの近くに立っている避雷針に落ちた。
「…っ!!イ…ノリ?」
キヨが目を開くと、イノリがキヨを庇う体勢で2人は地面に倒れていた。
「いっ…てぇ〜」
イノリは倒れた衝撃で墓石に額をぶつけたらしく、頭から血を流していた。