続・祈りのいらない世界で
18・6年後の世界
「ねぇイノリ。同窓会に着ていく服これでいいかな?」
キヨ達は明日から始まる3連休中、高校3年生の時のクラスの同窓会に出席する為、地元に帰る支度をしていた。
キヨは同窓会に着る服を体に合わせながら、イノリに問い掛ける。
「…普段着でいい。たかが高校の同窓会に洒落てく必要なんかねぇよ」
「だって久しぶりだし、私妊婦だからお腹出てるし…。少しくらいオシャレした方がいいでしょ」
「俺がいいって言ってんだからいいんだよ。それにお前が腹出てんのは昔からだろ。他の野郎に色目でも使いたいのかよ」
イノリはがしがしと頭を掻くと、持ち帰ってきた仕事を片付けていた。
「もう!アテにならない男だな!!ケンに聞いてこよ〜と」
キヨはパソコンのキーボードを打つイノリを睨むと、ケンの部屋へと向かった。
ケンの部屋に入ると、ケンはギターの弦を調整していた。
「ケン、お邪魔だったかな?」
「キヨ♪…ううん、邪魔なワケないよ。どうしたの?」
「同窓会に何着ていけばいいかなってイノリと話してたんだけど、イノリはアテにならないからケンに相談に来たの」
キヨはケンの隣に腰を降ろすと、ギターの弦を弾いた。
「キヨは何でも似合うよ。だから大丈夫」
ケンはキヨの髪をくしゃっと撫でると、ギターをケースに閉まった。
キヨはふと、ケンの部屋のアンプやベースがない事に気付く。
キヨ達は明日から始まる3連休中、高校3年生の時のクラスの同窓会に出席する為、地元に帰る支度をしていた。
キヨは同窓会に着る服を体に合わせながら、イノリに問い掛ける。
「…普段着でいい。たかが高校の同窓会に洒落てく必要なんかねぇよ」
「だって久しぶりだし、私妊婦だからお腹出てるし…。少しくらいオシャレした方がいいでしょ」
「俺がいいって言ってんだからいいんだよ。それにお前が腹出てんのは昔からだろ。他の野郎に色目でも使いたいのかよ」
イノリはがしがしと頭を掻くと、持ち帰ってきた仕事を片付けていた。
「もう!アテにならない男だな!!ケンに聞いてこよ〜と」
キヨはパソコンのキーボードを打つイノリを睨むと、ケンの部屋へと向かった。
ケンの部屋に入ると、ケンはギターの弦を調整していた。
「ケン、お邪魔だったかな?」
「キヨ♪…ううん、邪魔なワケないよ。どうしたの?」
「同窓会に何着ていけばいいかなってイノリと話してたんだけど、イノリはアテにならないからケンに相談に来たの」
キヨはケンの隣に腰を降ろすと、ギターの弦を弾いた。
「キヨは何でも似合うよ。だから大丈夫」
ケンはキヨの髪をくしゃっと撫でると、ギターをケースに閉まった。
キヨはふと、ケンの部屋のアンプやベースがない事に気付く。