続・祈りのいらない世界で
暫くしてパタパタと何かを後ろに隠しながら玄関に戻ってきたキヨ。
何やらキヨはニヤニヤしている。
「何だよ」
「じゃーん♪イノリが食べやすいようにおにぎりとサンドイッチ作ったんだよ。これなら片手でも食べられるでしょ?」
キヨが見せびらかす巾着袋の中には、爆弾のようなおにぎりと色んな具の入ったサンドイッチが入っていた。
「…いらない?イノリ、私が愛妻弁当作るの嫌がるもんね。荷物になるだの腹壊すだの、イノリが食べてる朝食と夕食は私が作ってるけど?って感じだよね」
「それはお前がキャラ弁作るからだろ!!会社でそんな弁当食えるかっ!!ガキじゃあるまい」
「だって作りたかったんだもん」
シュンとするキヨから巾着袋を受け取ると、イノリはキヨを優しく抱きしめた。
「ありがとう。…じゃあいってくる」
「うん、気をつけてね。…チビちゃん、パパいってらっしゃーいって言えるかな?」
キヨがお腹に話し掛けると、少しだけお腹が動いた気がした。
「ふふっ。ちゃんと返事したよ。いってらっしゃいだって」
「俺に似て賢いな」
イノリはキヨのお腹を撫で、家から出て行った。
その日の夜。
仕事から帰ってきたイノリにおにぎりの具の事で怒鳴られたキヨ。
それでもイノリは全部完食していた。
ちなみにおにぎりの中身は、ツナと昆布とたくあん、鮭、コンフレーク、ビーフジャーキーその他もろもろが混ざった具。
何やらキヨはニヤニヤしている。
「何だよ」
「じゃーん♪イノリが食べやすいようにおにぎりとサンドイッチ作ったんだよ。これなら片手でも食べられるでしょ?」
キヨが見せびらかす巾着袋の中には、爆弾のようなおにぎりと色んな具の入ったサンドイッチが入っていた。
「…いらない?イノリ、私が愛妻弁当作るの嫌がるもんね。荷物になるだの腹壊すだの、イノリが食べてる朝食と夕食は私が作ってるけど?って感じだよね」
「それはお前がキャラ弁作るからだろ!!会社でそんな弁当食えるかっ!!ガキじゃあるまい」
「だって作りたかったんだもん」
シュンとするキヨから巾着袋を受け取ると、イノリはキヨを優しく抱きしめた。
「ありがとう。…じゃあいってくる」
「うん、気をつけてね。…チビちゃん、パパいってらっしゃーいって言えるかな?」
キヨがお腹に話し掛けると、少しだけお腹が動いた気がした。
「ふふっ。ちゃんと返事したよ。いってらっしゃいだって」
「俺に似て賢いな」
イノリはキヨのお腹を撫で、家から出て行った。
その日の夜。
仕事から帰ってきたイノリにおにぎりの具の事で怒鳴られたキヨ。
それでもイノリは全部完食していた。
ちなみにおにぎりの中身は、ツナと昆布とたくあん、鮭、コンフレーク、ビーフジャーキーその他もろもろが混ざった具。