続・祈りのいらない世界で
「暴れるな!…それよりお前は何処の式場がいいんだよ。俺が決めてもいいのか?」
膝の上で暴れるキヨにイノリはパンフレットを掲げる。
キヨはイノリの膝から降りると、数枚のパンフレットをテーブルに並べた。
「イノリは何処がいい?せーので指さそうよ」
「はいはい。…せーの」
イノリとキヨが指をさしたのは、同じ式場のパンフレット。
意見が一致した事が嬉しいキヨは満面の笑みを浮かべる。
「以心伝心ってやつだね♪さすが夫婦」
「たまたまだ」
「だからさぁ!そういうイノリの態度が私達から新婚気分を奪ってるんだってば!!」
夫婦になっても何も変わらない2人は、暫くして式場の下見とキヨのウエディングドレス選びに向かった。
「わぁ…。綺麗な式場」
都内のホテルの中に作られた教会をイメージした小さなチャペル。
祭壇を囲んで流れている青い水。
高い天井に設置されているステンドグラスの窓から射し込む色とりどりの光。
全てが神秘的なものに見えた。
「凄いね!こんな場所でウエディングドレスなんて着たら、お姫様になったって勘違いしちゃいそう」
「お前みたいなチビが真っ白なドレス着ても、お宮参りの赤ん坊にしか見えねぇよ」
「…イノリ、私を何だと思ってるのよ」
騒ぎながら式場を下見した2人はプランナーと話をした後
キヨのウエディングドレスを選ぶ為、東京に出て来てくれたキヨの両親と合流し、ショップへと向かった。
「イノリとお父さんは当日のお楽しみにしててね。だからロビーで待ってて」
キヨと母はイノリと父を残し、試着室と向かった。
キヨはズラリと並ぶドレスの中から何着か選ぶと、係りの人に着付けをお願いした。
「ねぇお母さん。ウエディングドレスが似合わない花嫁っているのかな?」
「いるわけないでしょ。女の子は誰だって似合うのよ」
「…だって私、似合ってないよ」
鏡に映るウエディングドレス姿の自分を見て溜め息をつくキヨ。
そんなキヨを見て母は笑った。
膝の上で暴れるキヨにイノリはパンフレットを掲げる。
キヨはイノリの膝から降りると、数枚のパンフレットをテーブルに並べた。
「イノリは何処がいい?せーので指さそうよ」
「はいはい。…せーの」
イノリとキヨが指をさしたのは、同じ式場のパンフレット。
意見が一致した事が嬉しいキヨは満面の笑みを浮かべる。
「以心伝心ってやつだね♪さすが夫婦」
「たまたまだ」
「だからさぁ!そういうイノリの態度が私達から新婚気分を奪ってるんだってば!!」
夫婦になっても何も変わらない2人は、暫くして式場の下見とキヨのウエディングドレス選びに向かった。
「わぁ…。綺麗な式場」
都内のホテルの中に作られた教会をイメージした小さなチャペル。
祭壇を囲んで流れている青い水。
高い天井に設置されているステンドグラスの窓から射し込む色とりどりの光。
全てが神秘的なものに見えた。
「凄いね!こんな場所でウエディングドレスなんて着たら、お姫様になったって勘違いしちゃいそう」
「お前みたいなチビが真っ白なドレス着ても、お宮参りの赤ん坊にしか見えねぇよ」
「…イノリ、私を何だと思ってるのよ」
騒ぎながら式場を下見した2人はプランナーと話をした後
キヨのウエディングドレスを選ぶ為、東京に出て来てくれたキヨの両親と合流し、ショップへと向かった。
「イノリとお父さんは当日のお楽しみにしててね。だからロビーで待ってて」
キヨと母はイノリと父を残し、試着室と向かった。
キヨはズラリと並ぶドレスの中から何着か選ぶと、係りの人に着付けをお願いした。
「ねぇお母さん。ウエディングドレスが似合わない花嫁っているのかな?」
「いるわけないでしょ。女の子は誰だって似合うのよ」
「…だって私、似合ってないよ」
鏡に映るウエディングドレス姿の自分を見て溜め息をつくキヨ。
そんなキヨを見て母は笑った。