続・祈りのいらない世界で
「なんだ、フウ。もうヨウセイの名前覚えたんだな」
「……ふう、おいちゃんだから、ぶんぶんこするの。おやつ、よーちゃん、まだぺっぺしちゃうのよ」
「…ん??」
一生懸命何かを伝えているフウだが、イノリは理解出来ない様子。
「…何言ってんのかはよく分かんねぇけど、いっぱい喋るようになったな、フウ」
「フウはイノリが大好きだから、いっぱいお話したいんだよ」
「まぁ…涙を見せた仲だからな」
「涙?イノリ、フウの前で泣いたの?」
イノリはフッと笑うと、まだ何かを話しているフウを抱き上げ、ヨウセイのいるベッドに歩み寄った。
ヨウセイは目をキョロキョロさせている。
「フウ、ヨウセイに触ってみるか?」
「……めっ、しない?」
「しないよ。フウも兄貴になったって実感してぇだろ?」
イノリはフウを降ろすとヨウセイを抱き上げ、フウの目線に屈んだ。
恐る恐るフウがヨウセイの小さな手を指でつつくと、ヨウセイはその指をキュッと握りしめた。
「……わっ!よーちゃん、ふうと、しゅっしゅ(握手)したよ」
「おー。『お兄ちゃん、よろしくな』って言ってるんだよ、きっと」
「……きゃー。よーちゃん、かぁいーねぇ(可愛いね)」
さっきまで小さな自分より更に小さいヨウセイを不思議そうに見つめていたフウだが
今はもう、優しい瞳でその存在を見つめている。
小さいながらにヨウセイの存在を理解したようだった。
「……よーちゃん、ふうのよよめさん?」
「よよめさん!?って何だ?…嫁のことか?」
白いおくるみがウェディングドレスに見えたのか、どうやらフウはヨウセイを女の子だと思ったらしい。
「ヨウセイは男だから嫁は無理だな」
「……よーちゃん、おのことの(男の子)?」
「あぁ。○△□が付いてるから男だな」
イノリとフウはヨウセイのオムツを捲って、男の勲章を確認している。
その姿にキヨは笑った。
「……ふう、おいちゃんだから、ぶんぶんこするの。おやつ、よーちゃん、まだぺっぺしちゃうのよ」
「…ん??」
一生懸命何かを伝えているフウだが、イノリは理解出来ない様子。
「…何言ってんのかはよく分かんねぇけど、いっぱい喋るようになったな、フウ」
「フウはイノリが大好きだから、いっぱいお話したいんだよ」
「まぁ…涙を見せた仲だからな」
「涙?イノリ、フウの前で泣いたの?」
イノリはフッと笑うと、まだ何かを話しているフウを抱き上げ、ヨウセイのいるベッドに歩み寄った。
ヨウセイは目をキョロキョロさせている。
「フウ、ヨウセイに触ってみるか?」
「……めっ、しない?」
「しないよ。フウも兄貴になったって実感してぇだろ?」
イノリはフウを降ろすとヨウセイを抱き上げ、フウの目線に屈んだ。
恐る恐るフウがヨウセイの小さな手を指でつつくと、ヨウセイはその指をキュッと握りしめた。
「……わっ!よーちゃん、ふうと、しゅっしゅ(握手)したよ」
「おー。『お兄ちゃん、よろしくな』って言ってるんだよ、きっと」
「……きゃー。よーちゃん、かぁいーねぇ(可愛いね)」
さっきまで小さな自分より更に小さいヨウセイを不思議そうに見つめていたフウだが
今はもう、優しい瞳でその存在を見つめている。
小さいながらにヨウセイの存在を理解したようだった。
「……よーちゃん、ふうのよよめさん?」
「よよめさん!?って何だ?…嫁のことか?」
白いおくるみがウェディングドレスに見えたのか、どうやらフウはヨウセイを女の子だと思ったらしい。
「ヨウセイは男だから嫁は無理だな」
「……よーちゃん、おのことの(男の子)?」
「あぁ。○△□が付いてるから男だな」
イノリとフウはヨウセイのオムツを捲って、男の勲章を確認している。
その姿にキヨは笑った。