続・祈りのいらない世界で
32・餞別の新婚旅行
「新婚旅行?」
早いもので、ヨウセイが誕生してから半年になる少し前のある日。
キヨはケンとカンナから少し分厚い旅行会社の封筒を貰った。
「キヨとイノリ、ちゃんとした新婚旅行行ってないだろ?だから行って来なよ」
「ヨウセイは私が面倒見るから。1日くらいゆっくりしておいで」
手渡された封筒には、千葉県にあるのに東京とつく有名なテーマパークリゾートの入場チケットと、リゾート内にある有名なホテルのチケットとパンフレットが同封されていた。
「俺とカンナからの誕生日プレゼントだよ」
「キヨの誕生日、ケーキ食べただけだったでしょ?だからこれはプレゼントなのよ。遠慮なんかしないで」
優しい表情をするケンとカンナを見たキヨは、視線をヨウセイに移した。
「でも…陽ちゃんはまだ赤ちゃんだし、私が離れるワケには…」
「折角チケットまで取ってくれたんだから行こうぜ。それに、カンナはお前より先輩ママなんだからヨウセイの心配はいらねぇよ」
イノリの言葉に悩みながらも、キヨはケンとカンナのご厚意を受け取る事にした。
早いもので、ヨウセイが誕生してから半年になる少し前のある日。
キヨはケンとカンナから少し分厚い旅行会社の封筒を貰った。
「キヨとイノリ、ちゃんとした新婚旅行行ってないだろ?だから行って来なよ」
「ヨウセイは私が面倒見るから。1日くらいゆっくりしておいで」
手渡された封筒には、千葉県にあるのに東京とつく有名なテーマパークリゾートの入場チケットと、リゾート内にある有名なホテルのチケットとパンフレットが同封されていた。
「俺とカンナからの誕生日プレゼントだよ」
「キヨの誕生日、ケーキ食べただけだったでしょ?だからこれはプレゼントなのよ。遠慮なんかしないで」
優しい表情をするケンとカンナを見たキヨは、視線をヨウセイに移した。
「でも…陽ちゃんはまだ赤ちゃんだし、私が離れるワケには…」
「折角チケットまで取ってくれたんだから行こうぜ。それに、カンナはお前より先輩ママなんだからヨウセイの心配はいらねぇよ」
イノリの言葉に悩みながらも、キヨはケンとカンナのご厚意を受け取る事にした。