続・祈りのいらない世界で
その後、Tシャツを購入した2人は早速トイレでTシャツに着替えた。
「あはは!イノリ、似合わない」
「うっせぇ!お前は中坊くらいのガキに見えるぞ」
もういい歳なのにキャラクターTシャツを着てハシャぐ2人。
夢の国は、大人も子どもに変えてくれる。
「名前を刻印してくれる革のブレスレットも欲しい」
「おう。今日は何でもワガママ聞いてやるから遠慮すんな」
ちょこちょこと色んな物を買ったり、アトラクションを回る2人。
名物の長い待ち時間さえキヨは楽しく思った。
「ひと口よこせ」
順番待ちをしている中、チュロスを食べているキヨに、あーんと口を開くイノリ。
「ひと口だけだよ?」
キヨがイノリにチュロスを差し出すと、イノリはパクッとかぶりついた。
「あ゛ーっ!!イノリのひと口大き過ぎるよ!!半分返せ〜」
「うまっ!全部食わせろ」
「そんなに食べたいなら買えばいいじゃんか!」
チュロスを取り合う2人。
結局半分こするハメになったけれど、キヨは楽しくて笑っていた。
「楽しいねって笑ったり、美味しいねって一緒に喜べるのって幸せだね」
「今日の美月、可愛いな」
「今日の?今日もでしょ」
「も、じゃない。の、だ」
どうして楽しい時間は過ぎるのが早いのか。
あっという間に夜になり、パークは閉園時間を迎えようとしていた。
2人は出口に向かいながら、それまでにあるショップに入り、お土産を買う事にした。
「陽ちゃんとフウにお揃いでコレ買おう!あと、缶が可愛いからこのお菓子も♪」
ベビー用品を見ていたキヨが振り向くと、隣りにいたはずのイノリがいなかった。
「…あれ?イノリ?」
閉園時間が近い為、ショップ内は混雑している。
キヨは人に揉まれながらイノリを捜した。
「イノリ〜?こんな所で迷子にならないでよ」
「迷子はお前だ」
人に揉まれて苦しそうなキヨを見つけたイノリは、キヨの手を引っ張った。
「あはは!イノリ、似合わない」
「うっせぇ!お前は中坊くらいのガキに見えるぞ」
もういい歳なのにキャラクターTシャツを着てハシャぐ2人。
夢の国は、大人も子どもに変えてくれる。
「名前を刻印してくれる革のブレスレットも欲しい」
「おう。今日は何でもワガママ聞いてやるから遠慮すんな」
ちょこちょこと色んな物を買ったり、アトラクションを回る2人。
名物の長い待ち時間さえキヨは楽しく思った。
「ひと口よこせ」
順番待ちをしている中、チュロスを食べているキヨに、あーんと口を開くイノリ。
「ひと口だけだよ?」
キヨがイノリにチュロスを差し出すと、イノリはパクッとかぶりついた。
「あ゛ーっ!!イノリのひと口大き過ぎるよ!!半分返せ〜」
「うまっ!全部食わせろ」
「そんなに食べたいなら買えばいいじゃんか!」
チュロスを取り合う2人。
結局半分こするハメになったけれど、キヨは楽しくて笑っていた。
「楽しいねって笑ったり、美味しいねって一緒に喜べるのって幸せだね」
「今日の美月、可愛いな」
「今日の?今日もでしょ」
「も、じゃない。の、だ」
どうして楽しい時間は過ぎるのが早いのか。
あっという間に夜になり、パークは閉園時間を迎えようとしていた。
2人は出口に向かいながら、それまでにあるショップに入り、お土産を買う事にした。
「陽ちゃんとフウにお揃いでコレ買おう!あと、缶が可愛いからこのお菓子も♪」
ベビー用品を見ていたキヨが振り向くと、隣りにいたはずのイノリがいなかった。
「…あれ?イノリ?」
閉園時間が近い為、ショップ内は混雑している。
キヨは人に揉まれながらイノリを捜した。
「イノリ〜?こんな所で迷子にならないでよ」
「迷子はお前だ」
人に揉まれて苦しそうなキヨを見つけたイノリは、キヨの手を引っ張った。