続・祈りのいらない世界で
35・最後に祈る願い事
「美月、外行くぞ」
「外?もう夜中の1時だよ!?」
「いいから早くしろ」
只今の時刻、午前1時。
就寝の準備をしていたキヨの元へコートを羽織ったイノリがやって来た。
「コンビニなら1人で行ってきなよ」
「ちげぇよ!今日はオリオン座流星群がすっげぇよく見えるんだってニュースで言ってたのを思い出したんだ!」
「流星群?」
「とにかく外出るぞ」
イノリはブランケットでキヨをくるむと、モタモタしているキヨを抱き上げ、家の外に出た。
「家の前じゃ電灯が邪魔だな。公園に行くか」
「うぅっ…寒い」
まだ本格的に冬ではない時期だが、やはり夜は冷える。
キヨは体を震わせながら白い息を空に向かって吐いた。
「うん。確かにいつもよりは星出てるね」
「でもやっぱ、地元よりは見えにくいな」
公園に着いた2人は比較的暗い場所に立って空を見上げた。
澄んだ地元の空とは違い、少し淀んだ都会の空は星が遠い。
「外?もう夜中の1時だよ!?」
「いいから早くしろ」
只今の時刻、午前1時。
就寝の準備をしていたキヨの元へコートを羽織ったイノリがやって来た。
「コンビニなら1人で行ってきなよ」
「ちげぇよ!今日はオリオン座流星群がすっげぇよく見えるんだってニュースで言ってたのを思い出したんだ!」
「流星群?」
「とにかく外出るぞ」
イノリはブランケットでキヨをくるむと、モタモタしているキヨを抱き上げ、家の外に出た。
「家の前じゃ電灯が邪魔だな。公園に行くか」
「うぅっ…寒い」
まだ本格的に冬ではない時期だが、やはり夜は冷える。
キヨは体を震わせながら白い息を空に向かって吐いた。
「うん。確かにいつもよりは星出てるね」
「でもやっぱ、地元よりは見えにくいな」
公園に着いた2人は比較的暗い場所に立って空を見上げた。
澄んだ地元の空とは違い、少し淀んだ都会の空は星が遠い。