続・祈りのいらない世界で
「俺の願いももう叶ってるけど、もしまだ1つだけ叶うなら…」
キヨと唇を離したイノリは、再び空を見上げた。
そして優しく囁く。
「生まれ変わった美月と反対の性別で生まれ変わってくる事を願うよ」
「反対?」
「同じだったら夫婦になれねぇだろ」
イノリの言葉に、キヨは口元を手で押さえて涙を流した。
そんなキヨにイノリは微笑む。
「何度生まれ変わっても、お前は俺のものだ」
今までにどれだけ沢山の言葉を、愛を貰ったかな?
どれだけの言葉を、愛を捧げられていたかな?
もっともっと
沢山伝えたい事があるよ。
沢山伝えて欲しい事があるよ。
だから…
春になったら『お花見に行こう』って桜を目指したり
夏になったら『花火したいね』って縁側で寄り添って
秋になったら『やきいも食べたい』って落ち葉を踏みしめたり
冬になったら『息が白いよ』って降り注ぐ雪を見ながら
毎年そうやって
たくさんたくさん話そう。
些細なことでいい
気の利いた言葉なんていらない
ただ、話して
嬉しい事や楽しい事は2倍にして
悲しい事や辛い事は全部、半分こにしようね。
キヨと唇を離したイノリは、再び空を見上げた。
そして優しく囁く。
「生まれ変わった美月と反対の性別で生まれ変わってくる事を願うよ」
「反対?」
「同じだったら夫婦になれねぇだろ」
イノリの言葉に、キヨは口元を手で押さえて涙を流した。
そんなキヨにイノリは微笑む。
「何度生まれ変わっても、お前は俺のものだ」
今までにどれだけ沢山の言葉を、愛を貰ったかな?
どれだけの言葉を、愛を捧げられていたかな?
もっともっと
沢山伝えたい事があるよ。
沢山伝えて欲しい事があるよ。
だから…
春になったら『お花見に行こう』って桜を目指したり
夏になったら『花火したいね』って縁側で寄り添って
秋になったら『やきいも食べたい』って落ち葉を踏みしめたり
冬になったら『息が白いよ』って降り注ぐ雪を見ながら
毎年そうやって
たくさんたくさん話そう。
些細なことでいい
気の利いた言葉なんていらない
ただ、話して
嬉しい事や楽しい事は2倍にして
悲しい事や辛い事は全部、半分こにしようね。