続・祈りのいらない世界で
合コン当日。
特に気合いの入れた服を着たり、着飾ったりしていないキヨとカンナは、指定のカラオケBOXまでブラブラと歩いていた。
「男3人も何も言わずに出掛けて行ったけど、どこ行ったのかしらね。3人だけで出掛けるなんて珍しい」
「イノリ達も合コンだったりしてね。カラオケBOX入ったらいたりして」
「まさか。そんな偶然ある?」
「ないか♪」
キヨとカンナが笑いながら歩いていると、キヨはある店のディスプレイに視線を移した。
ディスプレイには、イニシャルに型どられた皮製の生地のキーホルダーが並べられていた。
「カンナ、これ可愛くない?」
「本当ね。イニシャルのキーホルダーか」
2人は暫くディスプレイを眺めると顔を見せ合い、店内に足を運んだ。
キヨはイノリのイニシャル、カンナはカゼのイニシャルのキーホルダーを購入した。
「勢いで買っちゃったけど、どこに付けよう?携帯だとイノリにバレちゃうし…」
「合コンの間くらい付けててもいいんじゃない?彼氏いますよアピールしてれば、男寄ってこないわよ」
「そっか!でもカンナは美人だから彼氏いても狙われるよ、絶対」
「私は愛想悪いから大丈夫よ。キヨの方が人懐っこいから危ないわ。私から離れちゃダメだからね」
カンナの言葉に頷くとキヨはカンナの腕を掴み、2人はそのままカラオケBOXに向かった。
指定された個室に入ると、キヨとカンナは固まる。
「…なんであんた達がいるのよ」
「私の言った事が当たったね、カンナ」
部屋の中には見知らぬ男女何人かとダルそうに煙草を吸うイノリ、隅でご飯を頬張るカゼ、そしてマイクを独占しているケンがいた。
特に気合いの入れた服を着たり、着飾ったりしていないキヨとカンナは、指定のカラオケBOXまでブラブラと歩いていた。
「男3人も何も言わずに出掛けて行ったけど、どこ行ったのかしらね。3人だけで出掛けるなんて珍しい」
「イノリ達も合コンだったりしてね。カラオケBOX入ったらいたりして」
「まさか。そんな偶然ある?」
「ないか♪」
キヨとカンナが笑いながら歩いていると、キヨはある店のディスプレイに視線を移した。
ディスプレイには、イニシャルに型どられた皮製の生地のキーホルダーが並べられていた。
「カンナ、これ可愛くない?」
「本当ね。イニシャルのキーホルダーか」
2人は暫くディスプレイを眺めると顔を見せ合い、店内に足を運んだ。
キヨはイノリのイニシャル、カンナはカゼのイニシャルのキーホルダーを購入した。
「勢いで買っちゃったけど、どこに付けよう?携帯だとイノリにバレちゃうし…」
「合コンの間くらい付けててもいいんじゃない?彼氏いますよアピールしてれば、男寄ってこないわよ」
「そっか!でもカンナは美人だから彼氏いても狙われるよ、絶対」
「私は愛想悪いから大丈夫よ。キヨの方が人懐っこいから危ないわ。私から離れちゃダメだからね」
カンナの言葉に頷くとキヨはカンナの腕を掴み、2人はそのままカラオケBOXに向かった。
指定された個室に入ると、キヨとカンナは固まる。
「…なんであんた達がいるのよ」
「私の言った事が当たったね、カンナ」
部屋の中には見知らぬ男女何人かとダルそうに煙草を吸うイノリ、隅でご飯を頬張るカゼ、そしてマイクを独占しているケンがいた。