☆コードC☆










「従兄弟だから。そんな心配しないで」
「従兄弟って、そんなに親しいか?」
「そういう家系なんだ。ね?」
「う、うん……」

裕は疑いの目で見てくる。
私は眼を合わせられない。

「そんな顔して疑うなよ。さすがに涼香がかわいそうでしょ。ほら、男の子はレディーファースト」
「なっ……」
「最近ここに俺引っ越してきたから、この子の親に歓迎されてるだけ。大丈夫、別に新しい彼氏とかじゃないから」

彰人さんに明らかに圧倒されていた。
まだドキドキしてる。
私、何もいわなくて良いのかな?

「裕……」
「何だよ」
「好き、だから……」

赤くなって、言った。
彼は何も言わずに走り去ってしまった。










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