☆コードC☆

「……なあ、涼香ちゃん。遊びに行かない?」
「えっ!?」

ドギマギする。声が震えて、何となく顔も熱い。そんな自分がおかしく感じた。
これが恋なのかな?初恋だからよく分からないけど、確かに私は彼に好意を持っていた。

「SAKIの歌決まったし、お祝いってことでカラオケ、行かない?」
「から……?」

デートの誘いかと思って、ドキドキしてたのに……。結構がっかりだった……。
でも、カラオケなんて、友達とは行ったことがない。従兄弟となら、行ったけど。
何だか、いけない事をしてしまう感じで、少しわくわくした。
罪悪感と好奇心の混ざった不思議な感情。

「行く?カラオケ。」
「……行ってもいいの?」
「もちろん。皆待ってるよ、行こう?」
「…………うん!!」

ドキドキするのも、ワクワクするのも。

やっちゃいけないことも、スッごく綺麗で良い事も。

全部全部、君が教えてくれたんだよ。

何も知らなかった私が、貴方のおかげで頑張れた。

ねえ……大好きだよ。

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