☆コードC☆
「何、歌う?」
「…………。」
子供のように、ずっと私は裕君の隣に居た。
何だか、世話されてるみたいで。
恥ずかしかったけど、少し嬉しい。
そんな感覚。
「SAKI、歌いたい?」
「……うん。」
「ならさ、せっかくだし一緒に歌おうよ。」
「良いの?」
裕君は私が恥ずかしがると思ったから、気を使ってくれたんだと思う。
それが、また嬉しくて、胸がドキドキしていた。
「ほら、順番来たよ。」
「SAKIじゃ~ん。何々?裕と涼香ちゃんが歌うの?やらし~。」
「何処がだよっ!!」
気持ちが軽くって。
幸せで。
とっても、楽しかった。