☆コードC☆

「あ、こちらこそ、怖がらせた……?ごめん、俺目つき悪くて!何か気になったから追っかけまわして、俺超変人じゃん……。」
「え……?」

顔を真っ赤にする彼はさっきと違って見えた。

「ごめん。おれAKIRA。本名平岡彰人です。」
「あ、私は、山田涼香です……!」
「ははは、面白いね、涼香ちゃん。」

いきなり名前呼び?!
チャラそうな人って、苦手……。

「すいません、じゃあ私……。」

“ポツ、ポツ、ポツ……。”

冷たい雫が鼻に触れる。
嫌な予感がした。

“サァァァ…………。”

雨。
嫌だな。
どうしてこうなっちゃうんだろう。

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