☆コードC☆

「やべ、俺ギター出しっぱなしだ!!」
「え……。」

すっかり濡れて、視界がぼやけていた。

「ほら、涼香ちゃんも!!」
「え、ちょっと……。」

“ギュッ。”

強く引かれる手に、私は戸惑うしかなかった。
温かな、大きな手。
私は不覚にもドキドキしてしまっていた。

< 45 / 106 >

この作品をシェア

pagetop