☆コードC☆


ポロポロと涙が零れる。

辛い。

苦しい。

でも……

乃が望んでるから。


「前みたいに手紙書いたり、何かそういうの嫌いだし、ウザイし……。」


上手く言えない。

怖い。

どうして?

どうしてこうなっちゃったんだろう?


「とにかくもう、近付かないで!!」
「え…………。」


裕は、眉間にしわを寄せていた。

優しすぎて、怒れないんだ。

そう思った。


「そんなこと、言うのかよ……。」


絶望したように私を見た。

こんなこと、本当は言いたくないよ?

気付いてほしいのは、恋心?

だめ、思っちゃ駄目!!


「失望した。良いバンド仲間だと思ってたのに、そんな奴だって、思わなかった……。」


やっぱり、怒鳴らない。

怒鳴ったほうが良い。

その方が、諦められる。


「気、悪くさせて、ごめんな。」


どうしてそんな事言うの?

どうしてこんな事になったの?

どうして…………。


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