☆コードC☆
「……だめだなぁ。」
もう一度寝転がった。
駄目なのは、自分自身。
それは分かってるのに、辛い。
どうして色々求めてるんだろう。
どうして人を愛したんだろう。
後悔。
懺悔。
慈悲。
どれも、嫌い。
“カラン”
アルミ製のゴミ箱に投げ入れる。
いつだってそうだ。
嫌になって、捨てて。
そうやって、生きてきたのだから。
「……バカじゃ、ない。」
「寂しく、ない……。」
頭に過ぎったのは、裕じゃない。
彰人さんだった……。