純白の君に、ほんのすこしのノスタルジアを。のレビュー一覧
平均評価星数
5.0
2015/08/28 15:42
投稿者:
汐見 夏衛
さん
久しぶりに涙がぽろぽろこぼれました。
ボタンをかけちがったように、不自然で不安定な形になってしまった「俺」の家族。 それぞれの思いを胸に秘めつつも、それぞれが何気ない顔で生活を続けている。 そんなある日、「俺」の妹の結婚が決まった。 そのとき「俺」は決意する。 家族を変えるために、自分が行動を起こさなくてはならない、と。 とても感動的な実話です。 かなりドラマチックな展開ですが、まさか実際に起こったことだとは。 久しぶりに小説を読んで泣きました。 すこし独特で目を惹くタイトルが、本編の空気感を体現しています。 おすすめです。 ぜひ読んでください。読むべし!
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2015/08/21 15:28
投稿者:
楓 十色
さん
誰よりも素直じゃない妹へ
これは本当に素敵なお話しです。暖かい涙が静かに頬を伝います。 上のレビュータイトルは僕の言葉ではなく、作中の兄が妹に贈る言葉です。 もしこのタイトルに惹かれてこのレビューを開かれたのでしたら、どうかこの小説をご覧になってください。 こんなにひっそりと公開されているなんて信じられません。もっともっと、たくさんの方に読んで欲しい。 文章も洗練されていて読みやすく、言葉の選び方やちょっとした表現の演出が素晴らしいです。
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2015/06/05 00:18
投稿者:
馳月基矢
さん
兄が語る、妹のいちばん幸せな日
父が家を出て行って、五年。 明日が妹の結婚式という日、兄は、音信不通の父へメールを送った――。 「中立」の立場を貫く兄の視点で、冷静かつ繊細に語られる物語です。 妹の危うさと賢さ、冷たさと弱さ、時折かいま見える可愛らしさ。 父が出て行った当時の情景や心情が、簡潔な描写ながら鮮明に伝わってきます。 クライマックスで見せる妹の、この上なく可憐な「ツンデレ」は、破壊力抜群に涙を誘いました。 心温まるノンフィクションです。
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