不要なモノは愛
また違う疑問が出てきた。


「なるほどね。で、俺に恋がなんだ?と聞くのは、男として意識してくれているわけだよな?」


「そうなのかな?」


「そうなら、嬉しいんだけど。こうやってご飯を食べるよりも嬉しい」


嬉しいとい言う松野兄の頬が少し赤くなっているように見えた。酔っているのかな?


「松野さんは好きというのはどんな感じですか?


「んー、そうだな。…その人を見るとドキドキしたり、その人の笑顔を見ると心が温かくなって、嬉しくなったり…そんな感じかな」


ドキドキする?

今日、何度かドキドキしていた。

秋絵も恋はドキドキするものだと言っていた。

好きだから?

心が温かくなったことも何度かあった。

松野兄が言う好きという定義に当てはまる。


「当てはまる…」


「え?当てはまる?何が?」


「今日、ドキドキしたんです。心が温かくなったんです。だから、その好きという感じに当てはまるなと思って」



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