不要なモノは愛
「はい、生二つ、お待ちどおさま!」
「どーも」
私たちにビールを出してくれたのは、バイトの春海(はるみ)くんで、彼は大学3年生である。
21歳だから、私たちとそれほど年は変わらないのだけど、学生と社会人という隔たりがあるせいか、彼がより若く見えてしまう。
春海くんは、秋絵のお気に入りだ。秋絵は、意外にも年下好きで、春海くんに何度か積極的にアプローチしているもののからかわれていると思われてしまっていて、本気に受け止められていない。
どう春海くんを落とそうかと毎日真剣に考えているらしく、今日も何か作戦があるのかもしれない。
毎回毎回、少し頬を赤くして、秋絵の誘いを断る姿は私でもかわいいと思ってしまう。
もっとも秋絵は、この春海くんに胸キュンするらしいが、その感覚が私にはあいにく分からない。
でも、今知りたいのはキュンではなくて、ズンだ。
「ねえ、秋絵。心がズンとしたことある?」
「何よ、その重たそうなのは。誰かに傷つられたの?」
「どーも」
私たちにビールを出してくれたのは、バイトの春海(はるみ)くんで、彼は大学3年生である。
21歳だから、私たちとそれほど年は変わらないのだけど、学生と社会人という隔たりがあるせいか、彼がより若く見えてしまう。
春海くんは、秋絵のお気に入りだ。秋絵は、意外にも年下好きで、春海くんに何度か積極的にアプローチしているもののからかわれていると思われてしまっていて、本気に受け止められていない。
どう春海くんを落とそうかと毎日真剣に考えているらしく、今日も何か作戦があるのかもしれない。
毎回毎回、少し頬を赤くして、秋絵の誘いを断る姿は私でもかわいいと思ってしまう。
もっとも秋絵は、この春海くんに胸キュンするらしいが、その感覚が私にはあいにく分からない。
でも、今知りたいのはキュンではなくて、ズンだ。
「ねえ、秋絵。心がズンとしたことある?」
「何よ、その重たそうなのは。誰かに傷つられたの?」