不要なモノは愛
新しい生ビールを差し出した春海くんに、秋絵が聞く。さっきから私たちの前で作業をしていたから、聞こえていたかもしれないけど、春海くんに意見を求めるのはどうだろう。
「すいません。聞いていたわけではないですが、聞こえてしまいました」
まず謝るところが春海くんらしい。客に対してだからか、いつも低姿勢である。
春海くんは、言葉を選んでいるようで、ゆっくり話してくれた。
「詳しいことは、分かりませんが、小夏さんを思う気持ちは本物の愛だと思います」
「フフフッ。本物の愛ねー。春海くんったら、良いこと言うじゃないのよ。ほんと、春海くんはいい子だわ」
秋絵は、なぜか春海くんを褒めて、うっとりとする。今夜は褒めて落とす作戦なのかしら?
褒められた春海くんは「そんな子供みたいにからかわないでください」と、頬を赤くしてそっぽ向いた。
文句を言いながらも照れる春海くんは、秋絵のことを邪険にしない。褒める作戦は効を奏するかもしれない。
「すいません。聞いていたわけではないですが、聞こえてしまいました」
まず謝るところが春海くんらしい。客に対してだからか、いつも低姿勢である。
春海くんは、言葉を選んでいるようで、ゆっくり話してくれた。
「詳しいことは、分かりませんが、小夏さんを思う気持ちは本物の愛だと思います」
「フフフッ。本物の愛ねー。春海くんったら、良いこと言うじゃないのよ。ほんと、春海くんはいい子だわ」
秋絵は、なぜか春海くんを褒めて、うっとりとする。今夜は褒めて落とす作戦なのかしら?
褒められた春海くんは「そんな子供みたいにからかわないでください」と、頬を赤くしてそっぽ向いた。
文句を言いながらも照れる春海くんは、秋絵のことを邪険にしない。褒める作戦は効を奏するかもしれない。