不要なモノは愛
松野兄が持っていた黒いビジネスカバンから小さな白い紙袋を出した。
受け取ったものの、中身が気になって聞くと、今行ってきたばかりの取引先で受付の女性がくれたものだという。そっと中を見ると手作りらしきマドレーヌが見えた。
「あの人、絶対に好意があって渡してましたよ。いいんですか?」
貰ったのは松野兄だけで一樹はもらっていないらしい。明らかに松野兄を狙ってあげている物だ。
それを本当に私が貰っていいのか…
「毒は入っていないようだから、安心して食べたらいい。ほら、小腹が空いた時にでも食えよ」
そういった意味のいいの?ではない。だから、返そうとしたけど、「じゃあな」とあっさり手を上げられてしまい、返しそびれてしまった。
困ったな。人の想いが詰まったマドレーヌか…。軽いのに重く感じる。
どうしたらいいのか分からないけど、そのまま会社に持ち帰った。だけど、食べることが出来なく、デスクに置いたままにした。
受け取ったものの、中身が気になって聞くと、今行ってきたばかりの取引先で受付の女性がくれたものだという。そっと中を見ると手作りらしきマドレーヌが見えた。
「あの人、絶対に好意があって渡してましたよ。いいんですか?」
貰ったのは松野兄だけで一樹はもらっていないらしい。明らかに松野兄を狙ってあげている物だ。
それを本当に私が貰っていいのか…
「毒は入っていないようだから、安心して食べたらいい。ほら、小腹が空いた時にでも食えよ」
そういった意味のいいの?ではない。だから、返そうとしたけど、「じゃあな」とあっさり手を上げられてしまい、返しそびれてしまった。
困ったな。人の想いが詰まったマドレーヌか…。軽いのに重く感じる。
どうしたらいいのか分からないけど、そのまま会社に持ち帰った。だけど、食べることが出来なく、デスクに置いたままにした。