貴方の隣
一目惚れでしょ
一目惚れってそんなのマンガとかドラマの世界でしかありえないものだと思ってた。だって、一瞬見ただけでその人の何がわかるのよ。実際にはありえない。そう思いながらまた一目惚れした女の子の歌を聞きながら電車に乗っ
ていた。
私は昌山彩香。大学三年生で彼氏はいない。今まで付き合ってきた彼氏とかとりあえず付き合った的な感じでホントの恋とかしたことないし、する気もない。
「痛っ」
「あっ、すみません。怪我とかしてませんか?」
「いや、大丈夫です。特に何も。」
いきなりノート落としてくるとかどういう神経してんだろうと腹が立ってその人の顔も見ずに答えた。ただそれだけだと思っていた。それだけだと。
「次は〇〇駅ー」
開いていた本を閉じて私は電車を降りた。
「あの!!すみません!!」
そう言って私の腕を引っ張った人を見て私は息を飲んだ。
「これ、落としましたよ。」
「あっ、私の栞…ありがとうございます、わざわざ電車降りてまで…」
「えっ?…あっ!!電車降りちゃった…バイト間に合わないよ…」
「なんか、すみませんバイト間に合わなくさせちゃって」
「いや、大丈夫です!たまにはサボります(笑)」
背が高くて笑顔が素敵で、マンガの中から出てきたんじゃないのかと思うぐらいかっこいい人が私なんかの栞のために電車を降りてまで追いかけてくれた。自然と私はにやけていた。
「それに、さっきノート落としちゃったんでそのお詫びでもおるんで」
「え、さっきの人?」
「はい」
まさか私が腹を立てた相手がこんなイケメンだったなんて。信じられない。
ていた。
私は昌山彩香。大学三年生で彼氏はいない。今まで付き合ってきた彼氏とかとりあえず付き合った的な感じでホントの恋とかしたことないし、する気もない。
「痛っ」
「あっ、すみません。怪我とかしてませんか?」
「いや、大丈夫です。特に何も。」
いきなりノート落としてくるとかどういう神経してんだろうと腹が立ってその人の顔も見ずに答えた。ただそれだけだと思っていた。それだけだと。
「次は〇〇駅ー」
開いていた本を閉じて私は電車を降りた。
「あの!!すみません!!」
そう言って私の腕を引っ張った人を見て私は息を飲んだ。
「これ、落としましたよ。」
「あっ、私の栞…ありがとうございます、わざわざ電車降りてまで…」
「えっ?…あっ!!電車降りちゃった…バイト間に合わないよ…」
「なんか、すみませんバイト間に合わなくさせちゃって」
「いや、大丈夫です!たまにはサボります(笑)」
背が高くて笑顔が素敵で、マンガの中から出てきたんじゃないのかと思うぐらいかっこいい人が私なんかの栞のために電車を降りてまで追いかけてくれた。自然と私はにやけていた。
「それに、さっきノート落としちゃったんでそのお詫びでもおるんで」
「え、さっきの人?」
「はい」
まさか私が腹を立てた相手がこんなイケメンだったなんて。信じられない。