貴方の隣
席について琴音のおすすめを注文してから、さっきの出来事を一通り話した。
「彩香さあ、それって完全に一目惚れでしょ!」
「はあ?」
「そんな気持ちになるのはね、恋って言うの!恋!!」
「あんた声でかいって!……そう思う?」
「あったりまえじゃん!離れたくないーって思っちゃうのは恋してるからそう思うんだよ?なんで連絡先交換しなかったのよ!」
「いや、だって、相手は私が落とした栞を渡すためだけに来てくれたんだし、第一にいきなり連絡先交換してくださいだなんて言えるわけないでしょ」
「でも…」
琴音はいつも恋愛の話になると声が大きくなって興奮してしまう。そんなところも含めて面白いんだけどね。
「失礼します、オムライスお2つお待たせしました」
この声…滝本さんに似てる…また私何考えてるんだろ。そんなことあるわけない。ドラマやマンガの読みすぎだ。そう思ってオムライスを持ってきた男性のことを見ないようにした。
「あの…もしかして昌山さんですか?」
名前、知ってる…まさか、大学の人かも知れない。そう、絶対そうだ。大学の知り合いだ。そう思って私はそっと顔を上げて彼の顔を見た。
「…滝本さん…!」
こんな偶然、あるだなんて思ってなかった。
「偶然ですね!どうしてここに?」
「友達の紹介で来たんです。ここのオムライスがすっごくおいしいって」
「そうですか!ありがとうございます!ゆっくりしていってくださいね」
「はい、ありがとうございます」
また笑ってた。アイドルみたいなキラキラの笑顔だった。
「ねぇ、あの人ってもしかして…さっき言ってた人?」
「うん、滝本優乃介さん」
「チョーーイケメンじゃん!!」
「ね、私が好きになるにはもったいないよ…」
「そんなことないって!彩香は十分可愛くて美人なんだから!」
「あの…これ、帰ったら見てください」
突然滝本さんがメモ1枚を渡してきた。その中身が何かは正直どうでもよくて、彼がまた私のところへ来てくれたことが嬉しかった。
「じゃあ、またね!」
「うん、またね」
帰り道、さっきは中身はどうでもいいとか思ってたけど、結局は気になって見てみることにした。
『090-××××-×××× 僕の連絡先です。よかったら登録してください。』
「彩香さあ、それって完全に一目惚れでしょ!」
「はあ?」
「そんな気持ちになるのはね、恋って言うの!恋!!」
「あんた声でかいって!……そう思う?」
「あったりまえじゃん!離れたくないーって思っちゃうのは恋してるからそう思うんだよ?なんで連絡先交換しなかったのよ!」
「いや、だって、相手は私が落とした栞を渡すためだけに来てくれたんだし、第一にいきなり連絡先交換してくださいだなんて言えるわけないでしょ」
「でも…」
琴音はいつも恋愛の話になると声が大きくなって興奮してしまう。そんなところも含めて面白いんだけどね。
「失礼します、オムライスお2つお待たせしました」
この声…滝本さんに似てる…また私何考えてるんだろ。そんなことあるわけない。ドラマやマンガの読みすぎだ。そう思ってオムライスを持ってきた男性のことを見ないようにした。
「あの…もしかして昌山さんですか?」
名前、知ってる…まさか、大学の人かも知れない。そう、絶対そうだ。大学の知り合いだ。そう思って私はそっと顔を上げて彼の顔を見た。
「…滝本さん…!」
こんな偶然、あるだなんて思ってなかった。
「偶然ですね!どうしてここに?」
「友達の紹介で来たんです。ここのオムライスがすっごくおいしいって」
「そうですか!ありがとうございます!ゆっくりしていってくださいね」
「はい、ありがとうございます」
また笑ってた。アイドルみたいなキラキラの笑顔だった。
「ねぇ、あの人ってもしかして…さっき言ってた人?」
「うん、滝本優乃介さん」
「チョーーイケメンじゃん!!」
「ね、私が好きになるにはもったいないよ…」
「そんなことないって!彩香は十分可愛くて美人なんだから!」
「あの…これ、帰ったら見てください」
突然滝本さんがメモ1枚を渡してきた。その中身が何かは正直どうでもよくて、彼がまた私のところへ来てくれたことが嬉しかった。
「じゃあ、またね!」
「うん、またね」
帰り道、さっきは中身はどうでもいいとか思ってたけど、結局は気になって見てみることにした。
『090-××××-×××× 僕の連絡先です。よかったら登録してください。』