貴方の隣
彼の連絡先だった。嬉しくてスキップしたくなるような気持ちになった。こんな気持ちになるのが初めてで、こん
な自分に驚きながらも幸せな気持ちでいっぱいだった。今まで付き合った人には感じなかったこの気持ち。きっと
これが恋なんだと感じた。
でも、改めて恋しただなんて恥ずかしくて。だから琴音にはしばらく言わないでおこうと決めた。
家に帰って早速私は彼にSMSで自分のLINEのIDを教えた。
『ありがとう、LINE登録するね』
さっきより少し砕けた文章になっているのを見てまた1人でにやけた。
それからしばらくLINEで話していくうちに、彼はうちの大学の近くに通う同じ3年生だってことが分かったり、
好きな歌手が同じ、出身はどことか色々とわかった。それに、苗字で呼ぶのはなんだか距離があるってことでお互
いに彩香ちゃん、優乃介君と呼ぶことにした。(嬉しすぎてジャンプしてしまった)
中学生の恋愛か!と誰かに突っ込まれるかもしれないが、とにかくこの時間が嬉しくてたまらなかった。
そんな時、琴音からLINEがきた。
『ねえ、今日あった滝本さん、彩香は結局好きじゃないんだよね?だったら私、好きになちゃったから狙ってもいいかな?』
心臓が止まるかと思った。まさか琴音が優乃介君のことを好きになるなんて。今更私も好きなんだとは言えないと思って私は
『うん、好きじゃないよ。琴音の恋、応援するよ!!』
と送った。親友の恋を応援する方が私には似合ってる。何が一目惚れだ。ただの幻覚に過ぎないし、よくよく考え
たら趣味が少しだけ合うだけで上手くいくとは限らない。結局傷つくのは自分になるのだから早いうちにやめたほ
うがいいと思った。
もっともっと優乃介君のことが好きになってから諦めることになるよりも今じゃないと琴音にも失礼だ。こんなの
簡単。簡単。
「………」
自分に言い聞かせていたらなぜだか涙が止まらなくなった。怒りなのか悲しみなのか自分でもわからない感情があ
ふれて涙が出てきてしまった。違う。この涙は優乃介君を思って泣いてるわけじゃない。疲れてるから。なんてこ
とない。そう思えば思うほど涙は溢れてきた。その夜、私は一晩中泣き続けた。
な自分に驚きながらも幸せな気持ちでいっぱいだった。今まで付き合った人には感じなかったこの気持ち。きっと
これが恋なんだと感じた。
でも、改めて恋しただなんて恥ずかしくて。だから琴音にはしばらく言わないでおこうと決めた。
家に帰って早速私は彼にSMSで自分のLINEのIDを教えた。
『ありがとう、LINE登録するね』
さっきより少し砕けた文章になっているのを見てまた1人でにやけた。
それからしばらくLINEで話していくうちに、彼はうちの大学の近くに通う同じ3年生だってことが分かったり、
好きな歌手が同じ、出身はどことか色々とわかった。それに、苗字で呼ぶのはなんだか距離があるってことでお互
いに彩香ちゃん、優乃介君と呼ぶことにした。(嬉しすぎてジャンプしてしまった)
中学生の恋愛か!と誰かに突っ込まれるかもしれないが、とにかくこの時間が嬉しくてたまらなかった。
そんな時、琴音からLINEがきた。
『ねえ、今日あった滝本さん、彩香は結局好きじゃないんだよね?だったら私、好きになちゃったから狙ってもいいかな?』
心臓が止まるかと思った。まさか琴音が優乃介君のことを好きになるなんて。今更私も好きなんだとは言えないと思って私は
『うん、好きじゃないよ。琴音の恋、応援するよ!!』
と送った。親友の恋を応援する方が私には似合ってる。何が一目惚れだ。ただの幻覚に過ぎないし、よくよく考え
たら趣味が少しだけ合うだけで上手くいくとは限らない。結局傷つくのは自分になるのだから早いうちにやめたほ
うがいいと思った。
もっともっと優乃介君のことが好きになってから諦めることになるよりも今じゃないと琴音にも失礼だ。こんなの
簡単。簡単。
「………」
自分に言い聞かせていたらなぜだか涙が止まらなくなった。怒りなのか悲しみなのか自分でもわからない感情があ
ふれて涙が出てきてしまった。違う。この涙は優乃介君を思って泣いてるわけじゃない。疲れてるから。なんてこ
とない。そう思えば思うほど涙は溢れてきた。その夜、私は一晩中泣き続けた。