世界の片隅で生きている




その言葉の重みに、まだ傷付いてるのか、身体が動かない。



別に、普通の人だった。






なんなら普通の人より、わがままだった。



なんなら普通の人より、お金にうるさかった。



なんなら普通の人より、おっさんだった。





でも、好きだった。




どこが好きなの?とよく聞かれた。





「 分からない 」




としか答えられなかった。




だって本当に分からなかったから。






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