世界の片隅で生きている



「 もし、三ヶ月より前、別れるより前に戻れたらどうしますか? 」

「 …………誰ですか? 」

「 聞いているのは、わたくしですよ 」




にこりと微笑むのは、居酒屋には合わない明治時代風の着物を見にまとう金髪の青年。





「 もし、彼と別れる前、幸せだったあの頃に戻れたら戻りたいですか? 」





金髪の青年はわたしの前に一枚のトランプを置いた。







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