永遠を君に…
土のついたじゃがいもや 真っ赤なトマトに緑のピーマン。
色とりどりの野菜が陳列されている。
私はナスの前に立ちどのナスを買うか悩んでる。
ん〜…どれが美味しいかな?
ナス一つずつ手に取りしっかり見回す
「なー、ナスで何をそんな悩んでんの?それ綺麗なんだから それでいいじゃん」
はー、何も分かってない。
野菜は ちゃんと見比べて一番いいものを選ぶのが鉄則だ。
一通り回り終わってレジへ並んだ。
「なー、ロールキャベツいつ作ってくれんの?」
レジに並ぶ時にカケルがカートを押してくれて、それに腕を乗せもたれるようにして聞いて来る。
「ん?別に いつでも作ったげるけど…」
「まじで?」
今までのダルさが吹き飛んだように笑顔になった。
「じゃ、食べたくなったら呼ぶぞ?」
「いーけど…。材料用意しててね?」
私が そう言うとカケルは きっぱりこう答えた。
「は?材料?んなもんわかんねー。一緒に買いに行きゃー、いーだろ?」
そうですね。はい、買いに行きましょう
レジでの清算も終わり詰め込み台までカケルはカートを押して袋を開けるが手が止まっているのが見える。