永遠を君に…

携帯を取り出すと画面には 【カケル】と表示されていた。

カケルだっ‼


予想していなかったのでいきなりの事に少し緊張する。



切れてしまい私はすぐ掛け直した。


「もしもし？」

「あ？何で出ねぇんだよ」

私が電話に出なかったから怒っているのは すぐに分かる。


「ごめん…マナーモードにしてて」

「あとで 来いよ 」


私の謝罪と理由は耳にも入れずに自分の言いたいことだけ言い返事も待たずに切られた。


でも その電話は私にとって嬉しい以外のなにものでもない。


会えるんだもん。


私は用意して家を出た。


玄関のドアを開けるとお母さんが立っていた。


「あぁ、お帰り。」

「華？どこ行くの？」

「遊んでくる」


私はお母さんの顔も見ずに通り過ぎた。