永遠を君に…
その日はカケルから一切連絡も来なかった。他の女でも、出来たのだろうと軽い気持ちだった。
次の日、学校に行くと真が 肘などにガーゼを当てていた。
女子たちが一斉に駆け寄り心配の言葉をかける。流石に私も大丈夫かな?と思ったが声はかけなかった。
「大丈夫?とかねぇの?」と真は私に不満そうに言ってきた。
「はいはい.どうしたの?」仕方なさそうに聞くとバイクとぶつかったらしい。
相手はひき逃げらしいけど…。
「どんな、バイクか覚えてないの?」
「うーん…暗かったからなー」真は頭を捻りながらもナンバーや目印など覚えていないらしい…
「あっ…でも、白の大きなバイクだったな」
白の大きなバイクかー……
ズキ…っ
急に頭が痛くなった。教室の音が異様に頭に響く。
そのバイクって……
私は1人や2人、心当たりがあった。それは他でもなく…
カケルだ。