強面彼氏
駐車場から出ると豪君はどこに行くとも伝えられず車はどこかに走り出している。

二人とも無言ででもその無言も心地よく感じて

私は窓の外をじっと眺めていた。

豪君が「なあもしよかったら俺んちで晩飯作ってくれないか?」と言い出した。

「えっ、晩御飯私が作るの?」

「嫌ならいいけど」という豪君を見ると少し顔が怒ってる?

私は「私が作れるものでいいなら作るよ」というと豪君は嬉しそうに笑った。

「俺ハンバーグが食べたい」という子供っぽいリクエストを受けドライブに行った帰りに

スーパーに寄ることにした。

豪君が連れてきてくれたのは海

すごく天気が良くて気持ちい

車を止めて海めがけて走り始めた。

まだ夏ではないので中に入るのは無理だけどとにかく海辺の近くに行きたかった。

海辺の近くまで行くと潮風の香りがして気持ちい

私はその匂いをたくさん吸い込もうと両手を広げて息を吸った。

その後ろに気配を感じると少し怒ったような豪君がいて「俺を置いていくな」と言われ

気が付いた。そういえば豪君も一緒だった。

「ごめん」というと少し笑いながら「いい、楽しんでるみたいだから」と私を見る。

その表情がなぜか愛おしくて両手を広げたまま豪君に抱き着いた。

豪君の胸に顔をうずめ一気にその匂いを嗅いだ

私変態だなって思ったけど、豪君のつけてる香水なのかな?ムスクのような匂いがする

その匂いを一気に吸い込むと豪君がそばにいるって感じるから

その状態を見た豪君はどんな顔をしてるのかは知らないけどいつもより優しい声で私を呼んだ

「美奈こっち向いて」って

私は豪君の顔が見れるように顔をあげると、私の寝顔を見てた時より優しい表情で

私の唇に近づきそしてキスをした。



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