強面彼氏
車に乗りまた元の道を戻る・・・

本当にあの紙切れ1枚で結婚しちゃったんだ

嬉しいような不安なような・・・・悩む時間をまったく与えてくれなかったよね

全部、勝手に決めてるし…拒否権もないし…と考えてると「着いた降りろ」と豪君の声がした。

あっ、ごめんボーっとしててというと「いつもだろ」とまたむかつくことを言う。

なんか口を利きたくなくてそのまま黙って豪君の部屋に戻った。

家に着くとソファーに座らされしかも「目をつぶってろ開けたらお仕置きだ」と恐ろしいことを言うので

目をつぶって待っているけど「いいぞ」という返事がない

目を瞑り私はそのまま寝てしまってた。

「起きろ・・・・美奈起きろ・・・・と優しい声がしているでもだんだん声が低くなり「

起きねえとこのまま・・・・・」と恐ろしい言葉が聞こえた気がして目が覚めた。

「やっと起きたか?」と豪君は苦笑い

「ごめんなさい」と謝ると朝も早かったしなと頭を撫でてくれた。

そのまま抱きしめられ耳元でこうつぶやいた。

「俺の奥さんになってくれてありがとう。」といい

今度は私の身体を少し離し私の右手を上にかかげキラキラ光る指輪をはめてくれた。

本当に人って嬉しいと涙が出てきちゃうんだね。

いつの間にか私の目から大量の涙がこぼれていた。

まだ不安なことが多いけど私は目の前の豪君と絶対幸せになりたいし幸せにしたい。

私は豪君を抱きしめこういった。

「私が豪君を幸せにするからね」というと豪君は黙ったまま頷いた。

それに今日から豪君は一人じゃないよ私やお兄ちゃん柚菜ちゃん、お父さんにお母さんみんな家族なんだからね

と私がほほ笑むと豪君は嬉しそうな顔をしてくれた。

お昼ご飯は昨日の「晩御飯にリクエストしたハンバーグが食べたい」という豪君

私はうなずき昼ごはんの準備を始めた。


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