強面彼氏
豪君も毎日私の部屋に泊まり込みベッドに寝っころがりながら指図をする係り・・・・

「手伝う気ないなら毎日来なくてもいいじゃん」と思いつつ

私はけなげに箱詰めを進めた。

ちょうどひと段落ついて飲み物を取に行こうとするとすっとドアが開き目の前にはお兄ちゃんが・・・

ちょっとびっくりしたけど手元には飲み物が・・・私がドアを開けお兄ちゃんは部屋の中へ

「この前は休みくれてありがとう」と豪君に言うと「いいよ気にすんな」

お前たちお腹が大きくなる前に新婚旅行行かなくて大丈夫か?と聞く豪君

まだつわりとかあるんなら無理かな?と聞くと

本当は柚菜あんまりつわりきつくないみたいで今のうちなら休みとれるから本当は

旅行に行きたいと話してたんだよというお兄ちゃん

じゃあ今のうちに旅行に行って来い

俺は後から少し休みがほしいからお前と入れ違いのほうが助かるからというと

お兄ちゃんは善は急げと柚菜ちゃんに電話していた。

私はのどが渇いてたので豪君に飲み物を取って渡し私も取って飲んでいると

「キャー」という電話越しから叫び声が聞こえた

飲み物が詰まりそうになりむせていると豪君が背中をさすってくれた。

「大丈夫か?」というから「うん、うん」とうなづいた。

お兄ちゃんは嬉しそうにうなずくばかり

じゃあ明日帰りにきめようと言い電話を切った。

「彼女はなんだって」ときくと北海道に行きたいらしい

一応病院で明日先生に聞いてみてOKが取れたら行くことにすることに決めたんだけどというと

豪君は早く行けるといいなとすごく優しい

お兄ちゃんは喜んでいるが豪君が優しくするときはなんか裏がある・・・・

その裏がなんなのか気になったがお兄ちゃんがものすごく喜んでたのであえて水を差すのは止めた。

私はのどの渇きが落ち着いたのでまた荷造りを始めお兄ちゃんと豪君は仕事の話をしていた。

はぁいつになったら片付くんだろ・・・・自分の部屋の荷物の多さに今度は絶対荷物を増やさない

と決めた・・・

結局その日も片付かず終わったのはぎりぎり引っ越しの金曜日の夜だった。

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