強面彼氏

新しい生活

二階に上がり着替えて身支度を整えた。

豪君からメールが届いていて「待ってるから」と一行だけのシンプルなメール

「待っててねすぐに行くから」と返事を打ち最後に朝はありがとうとだけ返事を打った。

そうこうしてるうちに業者さんが来て、二階に上がり段ボールを運び出してくれる

全部荷物を詰め込むとお母さんが業者さんにジュースを渡して飲みながら行ってくださいね

というとうれしそうに「ありがとうございます」と言い車に乗り込んだ。

引っ越しやさんの車が動き出すと今度は私にお兄ちゃんお母さんと3人で・・・

お父さんは大事な接待ゴルフがあるとかで今日は無理だったみたい

お兄ちゃんの車に乗ろうとするとおとうさんが「お前も無理せず豪君と仲良くな」と

私は思わずお父さんに抱き着きついて「今までありがとうお父さんの子供に生まれてよかったよ」といい

泣く姿を見られたくなくて車に乗り込んだ

お兄ちゃんは「もういいのか？」と私に聞いてきたが

「うん」と返事すると車が動き出すのをお父さんはじっと見ていた。

前に座ってたお母さんがこういった。

近くにずっといるとね相手のありがたみがわからないものだけどこうやって離れると

本当に寂しくなっちゃうのよねとお父さんは美奈の事可愛くて仕方なかったから

内緒だけど今日接待ゴルフなんてないのよ・・・・それならもう6時過ぎには出てるでしょ

豪君の部屋から美奈を置いて帰ると思うと別れるのがつらいから・・・行かないって

豪君には素直に話してたけどねとお母さんは笑いながら話してくれた。

「父さん、母さんも昔から美奈だけに甘かったもんな」というと

「あら、私はあんたも美奈も両方可愛がってましたけど」・・・

お兄ちゃんは苦笑いしながら笑ってた。

あっという間に豪君の家に着いた。

段ボールも15個だったのでそんなに時間がかからず私の部屋に段ボールを置いてくれた。

お母さんは段ボールの上に書いてる文字を見てどんどん開いてクローゼットの中に綺麗に並べて行ってくれる

私も下着は後でやろうとクローゼットの中に置いておきあと小物なんかをどんどんなおしていく

おかげさまで2時間ぐらいで片付いた。

下着も引っ越し業者さんが帰った後並べてなおした。

終わったのが11時過ぎ・・・お腹すいたねと話していると玄関のインターフォンがなり

豪君が出てくれて何か話してる

誰かが玄関に来て豪君がありがとうと言ってるけど誰か来たのかな？

部屋も掃除機をかけて窓を開ける

あっという間に片付いてよかった。お母さんのおかげだ

お兄ちゃんと豪君は仕事の話とお兄ちゃんの休みを取る話をしていた

テーブルの上にそばが並べて置いてあった。

「二人とも終わった？今呼びに行こうと思ってた」というと

お母さんはどうにか終わったわよというお母さんにお疲れ様ですといい

椅子を引いてお母さんを座らせお茶とおそば天ぷらまで並べてくれた。
今日はお母さんにたくさんお手伝いしてもらったんでこの前聞いたあのおいしい蕎麦屋さんに配達してもらいました、というとお母さんはすごく喜んでいた。

「豪君ありがとう」という母にやさしくこちらこそありがとうございました。といい

食事をするのを進めた見ると私たちの分まで準備してくれてた。

「今日は渉までごめんな」といい

私を自分の横に座らせて4人で昼食を食べた。