幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
「……」
「り、りりちゃん?」
「………え?」
無言のままフリーズしているりりちゃんに恐る恐る口を開く。
「お約束3ヶ条やぶっちゃったんだけどいいの?」
「あ、そっか……」
ぎゅっと目をつぶって、りりちゃんの鋭い平手を覚悟する。
けれど、いくらたっても叩かれないので不思議に思って
うっすらと目を開けてみる。
すると、りりちゃんが目の前でかたまっている。
視点がさだまらずにぼんやりとしているりりちゃんに
「りりちゃん、どうしたの?」
と声をかけると、
りりちゃんは長いため息をついて自分の部屋にこもってしまった。