幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
「それから…

お前、俺になにか隠してることない?」




玲音と正座して見つめ合う。



今なら玲音に言える…かな?


玲音に、ドキドキしてる…って…言ってみる?



怒り狂っている玲音をじっと見つめる。



……でも、この状況で?


玄関で正座しながら告白したりするものなのかな?




余計なことを言ったらまた怒られそうな気がする……



「な、なにも隠してないっ」



玲音から視線を外してそう言うと、玲音の顔がますます険しくなった。



こ、コワッ!!



そこで玲音が目をそらした隙に

逃げるように自分の部屋にかけ込んだ。



「おいっ!りり花、ちょっと待てっ!」



バタンと扉を閉めると玲音が入ってこないように背中でドアを押さえる。



はぁ…


顔が熱い……



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