幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
翌朝、バス停に向かいながら玲音がくるりと振り返った。



「りりちゃん…なんでそんなに離れて歩いてるの?」



「だって玲音が疑えっていうから」


「疑うのは俺じゃなくてっ!」



「でも、身の回りで一番危険な人を考えてみたら玲音なんだもん。

24時間年中無休でエロいこと考えてるんでしょ?

サイテー……」



冷たい視線を玲音に送る。



「だから、それは俺のことじゃなくて…」



「………」



「りりちゃん、そんなケダモノを見るような目で俺のこと見ないで……」




玲音がしょんぼりと肩を落とすと、ちょうどバスがやってきた。



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