幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
数学の授業が始まるギリギリのところで、りりちゃんは教室に戻ってきた。

授業中、黒板を見つめながら痛みに耐える。



「…………」



痛い……

ものすごく痛い…


斜め後ろに座ってるりりちゃんの視線が背中に突き刺さって全く集中できねぇ…


ゆっくりと振り返ると、驚いたようにりりちゃんは目を見開いて、

俺から顔を背けた。



はぁ……



あとでちゃんと謝ろ…



授業が終わって、りりちゃんにさっきのことを謝りに行くと


りりちゃんは俺の顔を見るなり走って逃げていった。



これはさすがにヘコむ…




そんなに嫌だったのか……





< 170 / 203 >

この作品をシェア

pagetop