幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)

「映画のチケットを颯大に譲ったのだってりり花が喜ぶと思ったからじゃん。

でも、もうやめた。

やっぱり俺は、圭介さんや颯大と違って相手のために身を引くなんて出来ない。

そんなに人間出来てねぇし。

俺のこと、男として見てくれなくてもいいよ。

"可愛い玲音"のままでいいから、このまま俺のものになってよ」



「ちょっ、ちょっと待って!」




「もうさ、りり花が俺のことを好きかどうかなんて関係ない。

りり花が他の男のところに行くのは耐えられない。

このまま俺のものにするから覚悟して」




そう言って力づくで床に押し倒してきた玲音のことを両手をつっぱって慌てて止めた。



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