幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
「玲音っ!ちょっと待って!」


「待たない。もう十分待たされた」


「だから、私の話を聞いてってば」


「りり花は颯大が好きなんだろ。
でもそんなの聞きたくねえんだよ。

そんなの俺には関係ねえんだよっ!」



「だから、違うんだってば!

颯大のことが好きだなんて一言も言ってない。

玲音が勝手に勘違いしてるだけだよ!

玲音のことが好きだってずっと言ってるじゃん!」




「そんなの知ってるよ。

10年前から変わらず"可愛い玲音"のことが好きなんだろ。

だからどうしたんだよ。

俺が言ってるのはそういう好きじゃねえんだよ。

俺はもう保育園に通ってるガキじゃねえんだよっ!」


「だから、そういう好きだって言ってるじゃん。このわからず屋っ!」



「わからず屋なのはりり花だろ!

お前いつになったら俺のこと好きになんだよ!」



「だから玲音のことが好きだってさっきから何度もいってるじゃん!

玲音のバカ!!

玲音こそ、道路で女の子といちゃいちゃしてたくせにっ!!」




「…………は?」



私の言葉に玲音が動きを止めた。



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