幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
「これ、俺のために着てくれたの?」


下を向いたままぎゅっと唇を噛むと、

玲音の両腕に包まれた。



「めっちゃ可愛い。

このまま脱がしちゃいたいくらい可愛い」



「……死ね」



「うん、死にそうなくらいりりちゃんが可愛くてたまらない。

りりちゃんのことだけが好きで好きでたまらない」



「バカ玲音……」



「バカでもいいよ。りりちゃんがずっと俺の隣にいてくれるなら」



そう言って、玲音がコツンと自分のおでこを私のおでこにくっつけた。



「りりちゃん、俺のところに帰ってきてくれてありがとう」




玲音の声が優しく響く。



「……次にこんなことしたら絶対に許さないからっ」



両手をのばしてぎゅっと玲音に抱きついた。


トクトクトクと頬に伝わる玲音の心臓の音を聞きながらゆっくりと息をすった。




「玲音、ちゃんと聞いてほしいの。

私は、玲音のことが…好きなの」


玲音の胸のなかで呟くと、

息も出来ないほど強い力で玲音に抱きしめられた。


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