幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
side/玲音


俺の胸のなかでりりちゃんの声が響く。


「玲音と一緒にいると、ドキドキして苦しかったの。

恥ずかしくて目が合わせられなかったの」


そう呟いて、ギュッとしがみついてきたりりちゃんを信じられない思いで抱きしめた。


洋服ごしに、りりちゃんの体温がじんわりと伝わってくる。



「俺はいつもりりちゃんにドキドキしてるよ」



真っ赤になっているりりちゃんの耳元でささやくと、

りりちゃんの震える唇を見つめた。


指先でりりちゃんの唇にそっと触れる。



「りりちゃん、キス…してもいい?

その…無理やり…じゃなくて」



コクンと頷いてゆっくりと目を瞑ったりりちゃんの肩を抱く。



りりちゃんを覗き込むようにしてそっと唇を重ねると、

その唇の柔らかさに心が高ぶる。



かすかに震えるりりちゃんの唇はこれまでないほどに甘い。



ゆっくりと唇をはなすと、りりちゃんと見つめあった。



「りりちゃん、俺をりりちゃんの彼氏にしてくれる?」



小さく頷いて俺の胸に顔をうずめたりりちゃんを


もう一度両手で強く抱き締めた。







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