幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
side/玲音


夕飯を食べてシャワーを浴びると、

少し悩んでりりちゃんの部屋に入った。



「あのさ、りりちゃん…

隣で……寝ても…いい?」



ためらいがちに訊ねると、りりちゃんが笑顔で応えた。


「うん、いいよ」


「へ?」


「一緒に寝よう?」


「いいの?」


「うん。シャワーも浴びたし」


笑顔で答えたりりちゃんに動揺がかくせない。



「えっと…それって…?」



「玲音が隣で寝てくれるとね、すごく安心できるの」



「う、うん…」


戸惑いながらりりちゃんの隣に滑り込む。



「今日は、いろいろあったね?」



「……だね」



ふたりでベッドに横になり向かい合う。


小さなあくびをしたりりちゃんを

両手で抱き寄せてそっと顔を近づけた…


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