幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
その時、控え室のドアが開かれた。
「あなたたちの濃厚なキスシーン、目の前でしっかり観てたわよ。
もう、見てる方が恥ずかしくなっちゃったわよ…」
「おばさんっ!!」
数時間の外出許可をとって車いすで参列してくれたおばさんにウエディングドレスで駆けつける。
2年前、大きな手術を無事に乗り越えたおばさんは、
新しい治療法のもと、短い時間であれば車いすで外出ができるまでになった。
「それにしても、もっと早く孫の顔が見れるのかと思ってたけど思ったより時間がかかったわね?」
「ホント、もっと若いうちにおばあちゃんになりたかったのにねえ?」
ぶつぶつと文句を言っているお母さんとおばさんから、そっと顔を背ける。
「それはりり花がなかなかやらせてくれなかったか……グエっ」
「なにかしら?玲音くん?」
「なんでもございません……」
玲音の首を締め上げていると、おばさんが古いアルバムを手にとった。
「これからはこのアルバムにハルの写真が増えるのね?」
おばさんが笑うと、窓から柔らかい風が吹いた。
「あなたたちの濃厚なキスシーン、目の前でしっかり観てたわよ。
もう、見てる方が恥ずかしくなっちゃったわよ…」
「おばさんっ!!」
数時間の外出許可をとって車いすで参列してくれたおばさんにウエディングドレスで駆けつける。
2年前、大きな手術を無事に乗り越えたおばさんは、
新しい治療法のもと、短い時間であれば車いすで外出ができるまでになった。
「それにしても、もっと早く孫の顔が見れるのかと思ってたけど思ったより時間がかかったわね?」
「ホント、もっと若いうちにおばあちゃんになりたかったのにねえ?」
ぶつぶつと文句を言っているお母さんとおばさんから、そっと顔を背ける。
「それはりり花がなかなかやらせてくれなかったか……グエっ」
「なにかしら?玲音くん?」
「なんでもございません……」
玲音の首を締め上げていると、おばさんが古いアルバムを手にとった。
「これからはこのアルバムにハルの写真が増えるのね?」
おばさんが笑うと、窓から柔らかい風が吹いた。